白山周辺(石川) 奥獅子吼山(928.2m) 2024年5月1日(水)  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:24 680m鞍部(犀鶴林道)−−6:22 奥獅子吼山−−7:05 680m鞍部(犀鶴林道)

場所石川県金沢市
年月日2024年5月1日(水) 日帰り
天候曇&ガス
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場登山口(680m鞍部)に駐車場あり
登山道の有無一級の登山道あり
籔の有無体に触れる藪はほぼ皆無
危険個所の有無無し
山頂の展望360度の大展望と思われるが登った日はガスで真っ白だった
GPSトラックログ
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コメント「おくししくやま」と読む。悪天が予想されたため登山道が良好な山を選択。麓の八幡から登る予定だったが680m鞍部を越える林道が通行可能だったため鞍部から往復。山頂まで概ね広くて緩やかな稜線が続き、あちこちで送電線巡視路が分岐するので注意。山頂までほぼ樹林で覆われているが山頂は樹林が切れて草原状で展望良好と思われるが、当日は深いガスに覆われて展望皆無だった




犀鶴林道の680m鞍部まで車で入れた 奥獅子吼山登山口
標高700m付近。最初の送電鉄塔 標高710m付近の分岐は右だが分かりにくい標識
登山道脇にはカタクリがたくさん咲いていた オオカメノキ
標高740m付近の分岐は右へ 左は送電鉄塔
右へ誘導する案内標識あり 登山者数が多いことが分かる
752m峰を越えた先の送電鉄塔 オオタチツボスミレ
チゴユリ タチツボスミレ
萎れたナガハシズミレ。中越産より距が短い 椿
咲き終わったショウジョウバカマ ツツジ
870m峰の手製標識。標高が誤っている 860m鞍部付近の分岐標識。山頂は左へ
まだ蕾のキジムシロ キクザキイチゲ
イワウチワ ミネザクラでいいかな
タムシバ 突如として樹林が開けた!
すぐに奥獅子吼山山頂だった 残念ながら霧で展望無し。本来は大展望らしい
680m鞍部に戻って次の後高山に向かった


 奥獅子吼山とは何と雄雄しい山名だろう。日本に生息している動物ではなく獅子というのが特にいい。なぜこんな山名になったのかは知らないが、名附けた先人はセンスがいい。

 この山はメジャーな山でたくさんの人が登っているため登山道は間違いなく良好であろう。登山口はスキー場のゴンドラの麓駅から延びているが、720m峰南側の680m峰を越える犀鶴林道が使えれば大幅に労力削減が可能だ。これまでの経験から林道が通行止めの可能性が高いと予想していたが、とりあえず林道入口を確認して今夜の宿にでもしようと向かった。巨大な上水道施設を通過して林道入口に達するとゲートが開いたままで通行可能ではないか! ただし標識には災害のため金沢市側へ通り抜けはできないとのこと。奥獅子吼山に登るだけなら問題ないので先に進む。

 ぐんぐん高度を上げると霧に突入し周囲が見えなくなる。残念ながら私のカーナビにはこの林道の途中までしか地図に書かれていないので、途中から現在位置が分からなくなった。紙の地形図を広げて680m鞍部周辺の地形を確認し、稜線を越えて下りになるまでは進んでOKと判明したのでさらに奥へ。途中で登山道が横断したが樹林試験場と書かれていた。地形図で224m標高点がある破線の道がたくさん書かれた場所がそうなのであろう。

 傾斜が無くなると680m鞍部に到着。この先は災害工事中のため通行止めの看板が出ているが、車止めはなくフリーパスであった。明日は後高山にも登る予定であり、ある程度林道が使えると楽ができるので明日は確認してみよう。今夜はここで車中泊。予報どおり夕方から夜はずっと雨が降っていた。

 翌朝は雨が止んでいたがガスで真っ白。気温はここ数日より下がって+10℃前後。今日は汗をかかずに歩けそうだ。朝飯を食って充分明るくなってから出発。気温が低く風もあるため、今日はジャージの長ズボンに上は半袖の上にカッパを着た。今は雨が降っていないが念のために傘も持った。

 予想通り登山口から第一級の立派な登山道が続く。ただしオーバーユースで赤土がむき出しになった場所が多く、今日のように雨が降って濡れた状態では滑りやすいので注意が必要だ。尾根は広いし傾斜は緩いので滑って滑落するようなことはないが、ここでコケたら衣類が泥だらけになってしまう。

 豪雪地帯なので距離が短い杉の植林区間を除いて大半の区間が背の低い根曲がり落葉潅木に覆われていて、もし登山道が無かったら藪が濃すぎて雪がある時期しか登れないであろう。前半は数箇所で送電鉄塔への巡視路が分岐するが、尾根が広すぎてどこが尾根の中心なのか分からず、どちらが登山道なのか判断に迷う箇所もあった。案内標識もあるのだが指している向きが微妙でこれまた判断に迷った。

 752m峰では樹林試験場からの登山道が合流。その手前の標高720mでは池が登場。蛙が盛んに鳴いていた。そういえばこの山では鳥の声ではツツドリ、ウグイス、トラツグミなどが聞こえた。天気が悪いせいか少ないようにも感じた。870m峰には手製標識で「赤丌山(アカハゲヤマ) 880m」と書かれていたが、地形図を見るとこのピークの標高は870mであった。

 標高865m付近では加賀禅道分岐が登場し、その標識には山頂まで1.7km 所要時間は元の文字が消されて04分と書かれていて、現在地はどこだろうと地形図を広げたが、距離的に該当しそうな場所が無い。あるとすれば860m鞍部で山頂を巻く道だが、距離があまりにもかけ離れている。結局、これは標識の距離が誤っていることが判明し、地形図上の距離は山頂まで550mであった。ちなみに所要時間の4分も誤りで、真っ平な平地かトレランだったらこれくらいの時間かもしれないが、鞍部から山頂までの標高差は約80mあるので15分前後が常識的な所要時間だろう。

 最後は樹脂製の階段を上がってそれまでの樹林帯が一気に開けると奥獅子吼山山頂だった。おそらく人工的に伐採したのだと思うが、この状態を維持するには毎年手入れが必要だろう。山頂標識の他に展望良好を示す看板もあったが、残念ながら今日は深い霧に覆われたままで何も見えなかった。

 帰りは往路を戻る。幸い、歩いている最中に雨に降られることはなかった。カッパの上着は雨対策ではなく風除け&防寒装備として役立った。

 

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